Finger Board 5 リリース!

みなさんこんにちは!Finger Board 開発チームです。
ひさびさのブログ記事ですが、今回は Finger Board アップデート&新機能紹介のお知らせです。 (アップデートは無料です)

今回のアップデートでは、これまで作れなかった全く新しいタイプの教材の制作が可能になる新機能が追加されています。
また、Mac での使用が可能になる(Appleシリコン版のみ)、削除したファイルやページの復元が可能になる、キーボードで操作できるようになる、など、さまざまな便利機能が追加されました。

ということで、久しぶりの大幅アップデートの内容を、以下で簡単にご説明していきますね。

「描画クイズ」の作成

今回のアップデートでは、「描画クイズ」なるものの制作が可能になりました。
これは、線を引いて絵や文字を結びつけていくクイズです。百聞は一見にしかずということで、以下の動画をご覧ください。

描画クイズの作例

例1:ペア作成

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例2:組み合わせ作成

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例3:道順なぞり

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例4:筆順クイズ

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どうでしょう?「線で結ぶ」(そして、判定する)ということで、とてもいろいろなタイプのアクティビティが作れるのがお分かりいただけましたでしょうか?
ここに挙げたものはほんの一例で、実際にはみなさんの工夫次第で、自由な目的&スタイルの教材を作るのに活用できますよ。

この機能は従来あった機能の組み合わせ及びちょっとした機能追加だけでできているので、使い方も簡単です。各動画の下にある「作り方を見る」リンクをタップすると、各サンプルの作り方が見られます!

Mac (Appleシリコン)への正式対応

続いては、Mac での使用に最適化され、キーボードとマウスで快適に使用していただけるようになりました。
Mac 上での Finger Board Pro による教材作成がどんな感じかは、以下の動画をご覧になってみてください。 (*この動画は音声が出ます)

Mac 上での教材制作の例

パソコン上での教材制作のメリットとしては、例えば以下のようなものがあります。

  1. キーボードで文字入力ができる。
  2. Mac 内にある画像や音声などの素材を簡単に取り込める
  3. キーボードショートカットで操作(こちらは iPad +外付けキーボードでも可/詳しくは以下で紹介)

この機能は Mac 限定で、かつAppleシリコンの搭載された Mac のみということになりますが、もし該当の Mac をお持ちでない場合は、この機会にご検討いただいてもいいかもしれません!
Mac に Finger Board Pro をインストールする手順はこちらの画像をご参考に!

キーボードショートカットでの教材制作

iPad がマウスやトラックパッドに対応したりしたことなどもあり、最近は外付けキーボードを使って iPad を操作している人も多いと思います。
Finger Board Pro での教材制作時にも、細かい操作や繰り返しの操作などで「キーボードショートカットが使えたらなあ」と思うこともあったと思います。


今回のアップデートでは、Finger Board Pro の教材制作のかなりの部分をキーボードショートカットで単純&高速化できるようにしました。
こちらも、その便利さを動画にしてありますので、ご覧ください。

キーボードショートカットを使った制作の例

この動画では、文字の入力パネルの表示〜入力〜確定までの文字入力の流れや、複製や全選択、削除ややり直しなどの基本操作、また、自動整列グループの作成やそのアクティブ化、グループ内オブジェクトの選択などの Finger Board ならではの操作を全てキーボードで行っています。

いかがでしょう?さまざまな編集操作が非常にさくさくできているのが分かるかと思います。

ここで見ていただいたものはほんの一部で、実際にはもっと多くのショートキーを準備してあります。
また、このショートカット操作はもちろん Mac 上で動作させる場合にも全く同じように使用できます。

各機能ごとのショートカットキーの一覧はコマンドキー () の長押しでいつでも表示できます。(キー別のショートカット一覧はこちらの表にまとめてあります)
まずは、よく使う機能から少しずつ覚えてみましょう!

削除項目の復元

これまで、Finger Board Pro での教材制作時にファイルやページ、カードパックなどを削除するときにちょっとドキドキしながら削除したことはなかったでしょうか?
たぶん、ありますよね?上にあげたものは、一度削除すると元に戻せない項目でした。

しかし!今回のアップデートで、これらの項目を削除した後も、復元(ゴミ箱)機能で復元できるようになりました。
こちらも、以下の動画をご覧ください。 (この機能は iPad 版 / Mac 版 の Finger Board Pro でのみ有効となっています)

ごみ箱からの復元機能の紹介

復元できるようになったのは、教材ファイル、ページ、カードパック等ページ上に配置するオブジェクトの3種類です。
教材ファイルとページは30日間、オブジェクトは15日間ゴミ箱内に保管され、その期間を過ぎると自動で完全消去されます。(完全消去は手動でも行えます)

これからは、削除時のドキドキなしで安心して教材制作をお楽しみください!

教材の簡易受信URL の作成

この「簡易受信URL」を使うと、制作・アップロードした教材の受け取りを、端末や受信するアプリを問わずワンタッチで (リンクのワンタップないしは QR コードの読み取り) してもらえるようになります。

これまでは、作った教材を学習者などに受け取ってもらうときには、教材を開くアプリとして Finger Board を選択する必要があったり、受け取り側の端末やアプリなどによって異なる操作が必要だったりなど、煩雑な部分がありました。しかし、今回の「ワンタップ受け取り」機能を使えば、受け取る側の人はそのような煩雑さから解放されます。

*この機能は「カスタムURLスキーム」という機能として以前からあったものですが、一部のアプリや Android 端末で正常に動作しないことがありました。今回の新機能は、この問題を解消し、かつ、アプリ内から URL や QRコード を生成できるようにしたものです。

以下の動画のように、とても簡単に教材を受け取ることが可能になります。

簡易受信URLを使った教材の受け取りの例

この動画では、簡易受信をメッセンジャーアプリから行う方法、文書ファイル内に貼られたリンクから行う方法、そして、QRコードを読み取る方法の3つの例を見ています。

これで、学生もワンタッチで簡単に教材を受信できるようになります。また、制作側も URL だけを管理しておけばいいので、教材をライブラリ化しておくのも簡単になりますね。

この機能を使うには、一旦ウェブ上に教材をアップロードする等の作業があるので、具体的な使い方は別ページで紹介しています。詳しくは以下のページをご覧ください。

その他の機能追加及び変更、修正

久しぶりのアップデートですので、その他にも使い勝手に影響する多くの修正や機能変更等が行われています。詳しくは以下をご覧ください。 (青字の項目は上で紹介済みの機能です)

*今回の機能追加や不具合修正も、ユーザーのみなさんからのご報告やご要望に基づいています。これからも、引き続きの情報共有、よろしくお願いします!

機能追加・変更の詳細

  • 描画クイズ機能
  • 外付けキーボード使用時のショートカット操作に対応
  • M1 Mac での使用に最適化
  • 一度削除した教材ファイルを元に戻せる機能を追加
  • 一度削除したページを元に戻せる機能を追加
  • 一度削除したオブジェクト (カードパックを含む) を元に戻せる機能を追加
  • 簡易受信 URL (カスタム URL スキームを端末・アプリを問わず使用できるようにしたもの) の生成& QR コード書き出し機能
  • タブ及びファイルリストの表示時にリスト上部にステータスバーを表示するように変更 (操作したい箇所が iPad のマルチタスクボタンと重なる場合がある問題への対応)
  • タブを最大数 (5つ) まで開いた状態で新たに別のファイルを開く際の操作を簡易化 (タブ内のファイルを閉じると同時にファイルを展開できるように変更)
  • タブ内にあるファイルを削除する際の操作の簡易化 (ファイルを閉じてそのまま削除できるように変更)
  • 手書きモードのオプション設定 (線の色や太さ、消しゴムボタンの挙動の変更) ができるように
  • 正誤判定マークを自動で非表示にできるように (アプリ/ページ設定パネル内で設定)
  • PNG 画像の透明部分でタッチ機能が判定されないように変更
  • アプリ外からのドラッグによるインポート時のオプションとして「タッチ機能としてコピー」を追加 (ドロップ時に表示されるダイアログで選択)
  • アプリ外からのドラッグによるインポート時に直接タッチ機能として設定できるように (ドロップ時に当該オブジェクト上でドロップ)

不具合修正の詳細

  • タブリストで、使用中以外のファイルが強調表示になる問題
  • ファイルリストからファイル名の変更を行ったときに、展開中ファイルのファイル名表示欄が開いているファイルと異なるファイル名になることがある問題
  • ビデオ再生時に自動で再生が開始されず、ボタンも反応しない問題
  • ファイルリストのキャンセル操作時にリンクキャンセル確認ダイアログが出てしまう問題
  • アプリを開いたままスリープ状態になった場合に、スリープからの復帰後に画面が真っ黒になる問題
  • 一部の記号をファイル名に入れるとファイルのデータが壊れる場合がある問題の修正
  • 手書き線をゆっくり書くと、曲線が正常に描かれなかったり、動作が重くなったりする問題の修正
  • iPadOS 16 / iOS 16 上で動作している場合に一部の形式のファイルを Finger Board に取り込めない場合がある問題の修正
  • アプリが起動していない状態でファイルを受け取った際に正常にファイル受信しない場合がある問題の修正
  • iPadOS がダークモードになっている際に文字が薄くなり読めない問題の修正 (常に「ライトモード」の挙動に)
  • 一部の設定パネルで、上下スクロール時に途中で引っかかり下端・上端までスクロールされない場合がある問題の修正