教材の配布・受信をもっと便利に!(旧) その①
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はじめに
みなさん、こんにちは!
今回は Figner Board 教材の受信時にワンタップ操作でアプリの起動からファイルのインポートまでを行える、「カスタム URL スキーム」を使った教材の配布方法を、2回に分けてご説明します。
(今回の記事はサーバーへのファイルのアップロードが必要など、インターネットに関する若干の知識が必要になります。)
どんな問題が解決できるの?
教材の受信から使用の煩雑さ
自作の Finger Board 教材を配信する際に問題になるのが、受信する人にとってのややこしさだと思います。
受信したファイルを選択して、エクスポートを選択して、 Finger Board アプリを選択して… 等、複雑に感じてしまう人も多いと思います。
せっかく作ったステキな教材も、学生さんがうまくインポートできずに使ってもらえない、なんてことがあったら、もったいないですよね?
カスタム URL スキームで解決
でも!もし、ワンタップで Finger Board アプリの起動からファイルのインポートまでをこなしてくれる、そんな仕組みがあったら、どうでしょうか?
今日ご紹介するのは「カスタム URL スキーム」を使って、そんな便利な配信を行う方法です。
最初の準備にちょっとややこしい面もありますが、それさえできてしまえば、後はラクチン配布&受信が可能になるので、やってみる価値はあると思います!
実際の挙動は、こちらの動画をご覧ください。
URL をタップするだけで、自動でアプリが起動し、ファイルのダウンロードから展開までを行ってくれているのがわかります。
2つの方法
今回は、カスタム URL スキームを使った配布方法を用途別に二種類 (その①、その②) ご紹介したいと思います。
今日は、このうちの「その① メール等で個別配布する」をご紹介します。なお、この「その①」の方法を利用するには、PHP を利用可能なサーバーが必要になります (その② の場合は不要) 。無料のレンタルサーバーの多くは PHP が利用できないため、どうぞ予めご確認ください。なお、教材自体をサーバーに保存するわけではないので、容量などは気にしなくても大丈夫です!
その① メール等で個別配布する
メールや SNS 等に貼り付けられた URL をタップするだけで、 Finger Board が起動し、ファイルが自動でダウンロードされます。
その日の宿題などを個別にメールや SNS で配布したい場合に便利です。
今回の記事ではこちらのやり方をご紹介します。
その② 自作教材のライブラリを作る
過去に作った教材なども含めた教材ライブラリを作って、学習者が自由に教材を選んでダウンロードできるようにできます。
こちらの場合も、単にファイルへのリンクを貼り付ける場合と異なり、アプリの起動からファイルのインポートまでを一括で行うことができます。
こちらについては、別の記事 (その②) でご紹介する予定です。
試してみる
以下の入力欄に、ご自身のメールアドレスを入力して、ボタンをタップしてみてください。入力したアドレスにサンプルメールが届きます。メール本文内の URL をタップすると、自動で Finger Board が起動して、ファイルがダウンロードされるはずです (*Finger Board for Students がインストールされた端末でお試しください) 。
使用の手順
では、具体的にやり方をご説明していきます。大きくは、初回のみ必要な準備と、教材を配布・共有する際の手順に分かれます。
流れ
実際の手順
準備の手順 (初回のみ)
では、ステップバイステップで手順を説明していきます。まずは、初回のみ必要な作業についてご説明します。
1. PHP ファイルのダウンロード
まずは、こちらから PHP ファイルをダウンロードしてください。
2. PHP ファイルのアップロード
ダウンロードしたら、個人や学校のサーバー上にアップロードしてください。アップロード先は任意のフォルダで構いません。
アップロードしたら、PHP ファイルの URL をどこかにコピーペーストしておいてください。 (“http” で始まり “.php” で終わる文字列になるはずです。なお、この URL は今後使い続けることになります。)
配布・共有の手順
では、次に、ファイルを共有する際に必要な手順をご説明します。この手順はファイル共有のたびに行います。
1. ファイルをクラウド上にアップロードしておく
教材ファイルを書き出して DropBox などのクラウド上にアップロードし、ファイルのダウンロードリンク (URL) を取得しておいてください。
<追記: Google ドライブを利用の場合>
Google ドライブの場合、ダウンロードリンクにファイル名が含まれないため、そのままだと正常にインポートがされません。リンクの末尾に「/ファイル名」のように「/」で挟んでファイル名を付加してください。 (拡張子の .fbd は省略可能です / Finger Board for Students を最新版にアップデートしてください)
2. アプリを自動起動させるための文字列を追加する
① 準備の1でアップロードした PHP ファイルの URL と ② 上で取得した教材ファイルの URL を ③ 以下の文字列をはさんで結合します。
?name=
(以下のフォームを使って簡単に結合することもできます)
・ダウンロード用 URL 生成フォーム
PHP ファイルのパスと教材ファイルの URL を入力すると、自動でダウンロード用の URL が生成されます。「URL をコピー」ボタンをクリックすると、コピーできます。
あとは、この文字列を学生さんに送信するだけです。送信手段はメールでも LINE でも、何でも構いません。
受信側の挙動は、冒頭の動画の通りです。 URL をタップすると、① まずブラウザが起動し、 Finger Board で開くかどうか確認してきます。そこで、OK を選択すると、② Finger Board が起動して、③ ファイルのダウンロードが始まります。ダウンロードが終わると、ファイルを開くか確認されるので、「開く」を選択すると、④ ファイルが展開します。
このように、この仕組みを使えば、ユーザーが特別な選択操作をしなくても、アプリの起動から教材のインポートまで一気にできてしまいます。また、URL を QR コードにして便利に使用することもできます。
どうぞ、ぜひ一度お試しください!
次回は「その②」で挙げた、自作の教材ライブラリを作る方法をご紹介します。自分の作った教材たちがワンタップですぐに使ってもらえる、そんな素敵な仕組みを作れるようになっちゃいます!どうぞお楽しみに!